Bさんより 吉祥女子中学校進学
私は四年生の時に鼎に来ました。その時は自分でも、何をやっているのかわかりませんでした。そして、勉強をいわれるがままにやっていて、テストの結果もよくなりませんでした。五年生になり、算数が岡本先生から成瀬先生に変わりました。最初のほう、私は復習ノートを出していませんでした。しかし、成瀬先生に復習ノートをやらないからやるべきこともできないのだと怒られたのを今でも覚えています。そこで初めて私は宿題・復習の必要性に気が付きました。そしてまたやり始めると、少しずつ成績が上がり始めました。
六年生になってしばらくすると、私は社会がとても苦手であることを気にするようになり、足を引っ張りたくないと考えるようになりました。何とか社会をやる時間を増やそうとしたけれど、算数は手を抜きたくありませんでした。成瀬先生に、算数で入試のすべてが決まるといわれたからです。そこで私は、算数と社会を両立させるために睡眠時間を削って社会にあてたり、学校でやったりすることにしました。そのおかげで私は社会も少しずつできるようになっていきました。しかし、まだ苦手意識は強い。しかも社会は他の教科と違って、直前までマニアックな知識をたくさん覚えないといけない。私は特に歴史の年表が苦手で並び替えが全然できなかったけれど、直前まで頑張って頭に詰め込みました。
ついに入試本番。私は雙葉を受験しました。社会では年表を頑張って覚えていたおかげで、ややこしい並び替えにも対応することが出来ました。国語や理科も大きな間違えはおかしていません。しかし、私は完全に落ちたと思っていました。プラスを稼ごうと思っていた算数でまさかの大パニックになってしまったからです。しかも最初のほうに解いた売買で頭が真っ白に。その後解いた問題は全滅でした。この二年間で一番ひどい…「算数ですべてが決まる」解き終わったときには成瀬先生のこの言葉が頭の中でめぐっていました。しかし、この後悔を二日の吉祥に引きずったら吉祥にも落ちてしまって悪循環だと思いました。私は成瀬先生に励まされたおかげで悪いことはすべて神様がやったと考えられるようになりました。
また、一日の雙葉でよかったことは、算数でのショックを後の理科・社会に引きずらなかったことだと思います。雙葉は私に、自分の力を全力で出し切るチャンスを与えてくれた…そう考えることで開き直り、自分でも驚くほどテスト中は引きずらないで集中して取り組むことができました。結果雙葉はやっぱり×。聞いた時はやっぱり悲しかったけれど、一日の夜でその気持ちを出し切っていたのでやっぱそうだよねという感じでした。吉祥では〇をもらえました。今は、自分の力を正当に評価してくれなかった雙葉より、後悔を残さず自分に全力を出させてくれた吉祥のほうが良いと思うようにしています。私はこの体験を通して、うまくいかないことも前向きにとらえていき、強く生きることが大切だ、そしていやなことを引きずるより新しく楽しいことを考えた方が絶対にうまくいくということを学びました。鼎の先生方、二年間最後まで諦めずに一生懸命教えてくださり、本当にありがとうございました。
Bさんのお父さまより
4年生になる前に国立周辺で塾探しをしているときに、ある大手塾でたまたま鼎の噂を聞き、冷やかし半分に鼎の説明会に行きました。「鼎が他の大手塾よりも優れている点は?」と質問すると「誠心誠意子供に接します。他の塾とは熱量が違います」と。成瀬先生のこの言葉に惹かれ鼎を選びました。
体験入塾で好きな教科を聞かれて「体育!」と答えた娘は、入塾当初は鼎の先生方の熱意に負けたのか塾を怖がっており、勉強に身が入りませんでした。しかし5年生半ばから受験を意識して自ら進んで宿題をこなし、徐々に成績が伸び始めました。6年生の春期講習で根性がつき、夏期講習頃に普通の小学生から一人前の受験生の顔になり、毎日23時過ぎまで塾に残って勉強をするようになりました。入試直前で少人数クラスになると先生の熱意をようやく理解して尊敬したようです。 親は勉強の内容に一切口を出していません。先生方を信頼してすべてを任せていました。娘の意識を変え、毎晩遅くまで応援してくれた先生方には感謝の念に堪えません。
一番感謝したいのは、受験当日の朝です。1月の埼玉入試では、早朝に西国分寺駅で渡邊先生にカイロをもらって緊張がほぐれ、国理をやらかしても僅差で合格できました。2月1日朝は鼎で先生全員に励ましてもらい、直前までカンニングメモ(先生からのアドバイス?)を読んで心に浸み込ませたようです。本番では得意の算数でパニくり、先生の言葉を思い出して気持ちを切り替え、苦手の社会で粘り、得意の理科で復活しました。鼎に戻って成瀬先生に慰めてもらったそうですが、夜は悔しくて毛布を被って泣き、お風呂で泣き、夕飯中も泣き、翌朝も口もきけない程落胆していました。
そして2月2日の朝。受験に向かう前に鼎で成瀬先生に魔法のような励ましの言葉を掛けてもらい、心の状態を持ち直して、全力を出し切ることができました。 成瀬先生の言っていた熱量とはこのことだったのだと、最後に感じることができました。鼎を選んで本当に良かったと思っています。ありがとうございました。